漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

無償化を進めよう

■謎箱ってなに? 面白そうだね。今度のSave Point稼働日には俺も顔出してみようかな。

■数日前の北海道新聞に、奨学金制度の改革を訴えて北大の院生が団体を立ち上げるという記事が載っていた。

独立行政法人日本学生支援機構(旧日本育英会)の奨学金を返済できない人が急増している問題で、北大院生3人が27日、奨学金制度の問題点や解決法を探る学生団体をつくる。弁護士や他大学の学生とも連携し、国へ制度改正も訴えていく。(中略)無利子奨学金の増加や、欧米で主流の返済不要な給付型奨学金を日本でも実現させるよう目指す。
(4/26北海道新聞朝刊)

漂流教室のボランティアにも奨学金制度を利用している学生がいる。彼らは卒業と同時に数百万の借金を背負って社会に出ることになる。そんな状態で学業、研究に専念できるだろうか。仕事にやりがいを見出せるだろうか。前にも書いたが「金を払うために生れたんじゃないぜ」だ。

不登校の問題緩和に大きな役割を果たしたのは、実は高校の授業料無償化だと思っている。私立は無償ではないが給付金が出る。私立高校を進学先に選べるようになって、ずいぶん高校に行きやすくなった。じゃあ高校からは行こうか、という子も増える。選べる、保障されているというのは大事なことだ。

■だから、さらに専門学校、大学まで高等教育無償化を進めてもらいたい。学生が余計なことを考えず進路を決め、学べる環境をつくってほしい。なので、上記の学生団体には期待しているし、連絡を取ろうと思っている。