漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

障害児教育フォーラム

■こんにちは、スタッフの小松です。

漂流教室関連ではないのですが、先日「障害児教育フォーラム」にひとりで行ってまいりました。なにか勉強になるかなあと思ったので。

大阪大学教育学部の小野里先生が、特別支援学校と保護者の良い関係の築き方、をテーマにお話しされていました。まずびっくりしたのが、小野里先生の服装です。虹色のジャケット…! 仕立てに7万円かけたとか。あとから聞いた話では、聞いている人が眠くならないように鮮やかな色のジャケットにしていたらしいです。プロ意識…!

■内容は、特別支援学校に限らない学校の先生の保護者対応のノウハウとか心構えが主でした。(なので、会場には先生方と保護者の方ばかりで私はかなり浮いていました笑)

■印象的だったのは、「保護者の言ってくることやしてくることを70%で受け止める」ということ。言葉そのものの内容を全身全霊で受け止めていたら参ってしまうし、「どうしていまこの人はこうしているのか」を一歩引いたところから眺めてみると、本質的な問題が見えてくることもあるとのことです。あと、学校にできることできないことをはっきりさせて示すことや、先生同士が気軽に話し合える職員室をつくることなどを話していました。これらって全部漂流教室にも言えることだよなあ、と思いました。

■学校という組織を維持することは本当に大変なことなんだなあと思いました。正直、聞いていて胸が苦しくなりました…。「障害児教育」について、のフォーラムが保護者対応についての話になっていることに正直始めはかなり違和感を覚えたのですが、これだけ多くのものを背負っている学校という組織では、子どもについてだけ話し合っているというわけにはいかないのだなあ、と、小野里先生の強い口調や周りで聞いてらっしゃる方々の熱心な眼差しからひしひしと感じました。

■ちょっぴり場違いなところにも行ってみると、その内容自体以外からも思いがけないことを感じることができるものですね。リーフレットをたくさん頂いたので、また機会があったら書きたいなあと思います。