漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

自分を振り返ることで

■4月も今日で終わり。昨年とおなじ、あれもこれも不自由な春です。いや、状況はもっと悪いのでは。

■なんて、ついコロナの話題になってしまうのですが、みなさん、毎日毎日よるとさわるとコロナコロナでうんざりしていませんか。頭の片隅を常にコロナが占めていて重苦しい気持ちになりませんか。処理能力が落ちているのにやらなきゃならないことは変わらずあって、日々すごすだけで疲れませんか。出かけるのも遊ぶのも我慢しているのに、テレビもネットも新聞ももっと気をつけろの合唱で、正直「うっせぇわ」と思いませんか。一方で不平も言わずがんばっている人を見て自己嫌悪に陥ったりしませんか。ようやくゴールデンウィークに入って、休んでもいいんだと少しホッとしたりしていませんか。海は死にますか。探しものはなんですか(オチが古い)

■俺は不登校の経験はないけれど、学校に行っていない子の気持ちもこんな感じなんじゃないのかと想像する。まわりは学校の話しかしない。イヤなのに、気づいたら自分もつい考えていて、なにをしても楽しめない。そもそも好きなことをしちゃいけない気もして、同級生に比べて自分は甘える気もして、学校が休みだとようやく気持ちが落ち着く。どれもよく聞く話だ。だとしたら、この一年で不登校への理解がぐっと進んだ可能性もあるのかな。

■いや、そう簡単でもないか。おなじ状況にあったとして、自分は日々奮闘している、おまえも甘えたことを言わず努力しろと考える人もいるからね。ただ、「負荷」は想像できるんじゃないかとと思います。人はそれぞれ違うけれど、一方で、そんなに遠くにいるわけでもない。自分の心境をていねいに振り返ることで他人が見えることもある。