漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

風邪と不登校

■訪問先やら相談室利用の生徒やらから、最近、風邪をひいたという話をよく聞きます。まあ、俺もこのあいだまでひどい咳にやられてたんですが。昨年はほとんどなかったんですけどね。不思議です。

■マスクはしているし、消毒もしている。いよいよみんな疲労が限界なんでしょうか。緊急事態だまん延防止だと「自粛を要請」されてもう一年以上です。ずっと緊張状態におかれて、そりゃ疲れますよね。

■で、身体だけ疲れて精神状態は良好この上なしなんてことはあんまりないわけで、気持ちの落ち込みもあるでしょう。国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート」によれば、回答した小学4~6年生の15%、中学生の24%、高校生の30%に中等度以上のうつ症状がみられたそうです。

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■じわじわ風邪が増えるように不登校も増えていると推測します。そして、どこかで一気にあふれる。おそらくぎりぎりまで我慢しての不登校です。学校の代わりにフリースクールをとか、ICT活用で家でも勉強できますなんて言われても、その前に動けない。我慢した時間と回復までの時間は比例します。

■なので、いまから適当に休んでおくことをおすすめします。今日はちょっと気が乗らないなと思ったら休んでいい。疲れそうなら負担を減らす。疲れたら休む。当たり前のことです。そして、疲れるタイミングは人によって違います。もし、家にいて気まずいなら、出かける先のひとつに漂流教室のフリースペースを加えておいてください。特になにかしなくちゃいけないということはありません。

■昨年、「学校ムリでもここあるよ」というキャッチコピーが新聞紙面を飾りました。でも、これは、ふだんからつかってようやく効力を発揮する言葉です。今日はムリだなって思ったら休みましょう。漂着教室に来たければ、いつでも来てください。

■おまけ。風邪については、「知らないうちに心が反発している」ってこともあるかもなと、ちょっとだけ思っています。どれだけ「自粛」したって、遊びにも出かけず、あれもこれも我慢したって、ぜんぜん治まる気配がない。むしろ、マラソン大会を強行して感染者を増やしている。それでさらに気をつけろって言ったってムリだよ。