漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

宴会前のうだうだ

■月の最終金曜が宴会の日なのだが(そういやプレミアムフライデーなんてものがありましたね。お母さん、あれはどこへ行ったんでしょうね)、先月は学校を一斉休校にするというニュースが流れ、今週は再開するというニュースが流れた。毎度毎度、宴会前にさー。まったく。
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  • 必ずマスクを着用すること
  • 1時間ごとに必ず換気すること
  • 家庭で検温を朝晩行うこと

授業再開のために上記の三項目を徹底するようにとのこと。品薄のマスクについては「手作りマスクの作り方を広め、家庭やPTAなどで製作するなど対応を図ってもらいたい」のだそうだ。検温も家庭。なんだよ。換気以外は家庭が負担するんじゃないか。結局、一斉休校のときとおなじ。中央が決め、末端が振り回される。

■ところでマスク着用を義務づけるなら、用意できない子供は登校できないということになる。それは「欠席」になるのか。登校再開になっても感染が心配だから学校へ行かせないという家庭もあるだろう。それも「欠席」になるのか。で、学校へ来るようにと指導するのか。いや、それは無茶ってものでしょう。

■比較的余裕のある家庭なら、あえて学校を休ませるという方策もとれるかもしれない。学校へ行かないでも学ぶ手立てはいろいろあると今回の一斉休校でわかってしまった。休ませるのでも行かせるのでも、「一斉」の号令で振り回すと、教育の責任とハンドリングが家庭に任されている状況がきれいあぶり出される。

■ところで上の記事は教育長の会見だが、知事はどこへ行ったのだ。高らかに休校を宣言したときのように再開も自分で言えよ。そういうところが信用ならん。