■先週「あ、い、う、え」の文字を含むあらゆる言葉、固有名詞は全て使えないというルールで書いた。今週も同じようなことをしようと思ったが、その前に先週の文章を見て、他にも存在できないのではないかと思った言葉が。
■「お金」。「お」が使えるのでこれは存在できる単語なのだが、この一語だけではどこのお金かわからない。日本人なら「お金」と聞けば真っ先に思い浮かぶのは恐らく「円」だが、「え」がつかえないので円という単位は存在しない。なので他に置き換わる単語を探す。だが「つうか」もアウト。「かへい」もアウト。もっと回りくどく「日本国で流通してるお金」。これも「りゅうつう」がアウト。もうこれならごり押しで「お金」で通した方がいいとも思ったが、なんだか微妙な感じがぬぐえない。そう考えると日本人の中から「お金」という概念は存在できるのかわからなくなる。
■さらに言えば「ひょうりゅうにっし」。これも存在できないのだから、そもそもこの日誌が書けない。「ひょうりゅうきょうしつ」もなくなってしまう。「フリースクール」これは長音でなおすと「ふりいすくうる」となるのでこれも存在しない。さぁどんどんまわりから色々な概念が消失していくぞ。
■極めつけは元号が少なくとも明治以降全くないことになる。「めいじ」「たいしょう」「しょうわ」「へいせい」。そして次の「れいわ」もない。そういえば「えど」もなくなる。歴史からどんどん時代が消えていく。さながらFate/GrandOrderの人理焼却のように時代が消え去っていく。たった4文字存在できないだけでこれだけのものが消えるのって結構すごいな。筒井康隆もとんでもない小説を書いたものだ。長くなるので本日ここまで。
■私にとって平成最後の日誌。本当は卒業シーズンに流す曲なのだけれど。今日の一曲。Do As Infinityで「TAO」。
Do As Infinity / TAO