漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

おしまい

■こんにちは、ボラスタ高橋です。率業式が終わりました。本当は9時に行ってカレー作りからやりたかったんですが、前日の飲み会のお酒が残って気持ち悪くて遅れてしまいました。まあ何にせよおいしいカレーにスマブラに卓球に、いろいろ遊べて楽しかったです。

■つい先日、朝井リョウの『死にがいを求めて生きているの』という小説を買って、今読んでいるところです。その小説の中に、主人公が社会的な活動を通して生きがいを感じていることについて、振り返るシーンがあります。「多くの人を先導するリーダーだからこそ、活動を続けている」という気持ちを生きがいにしていることが、どうにもその優越感を得ることが目的になっていることに気づきます。そして、まだ同じ思いを持つ友人がまた違う社会的貢献を見つけてそれを生きがいにする姿を見て、なにか気持ちが離れていく、という場面がありました。

■この話は極端ですけど、ただ単純に、「たのしいなー」「うれしいなー」を感じるのでいいと思うんです。「複雑がいい」「複雑に気づける自分はすごい」「それに気づけないあなたはダメ」別にそう思うのはいいんですが、こちらとしては一歩引いてしまいます。一歩引くのも自分のためです。小説なのでテンポよく話は進みましたが、自分も経験のあることだったので、メスで体を解剖された気分でした。

■率業式いいですよね。また来年もやりましょう。