漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

不登校とラーメン、仕事とライブ

■運転免許更新の案内が来た。今回は一般講習だと思っていたら違反講習の記載。え、そうだっけ。過去5年間で軽微な違反一回なら一般講習、二回以上だと違反講習となる。二回も捕まった覚えはないと調べてみれば、あー、本当だ。2013年7月14日と2015年11月1日。「過去5年間」は誕生日の40日前を基準とするので、8月生まれの俺の場合、2013年7月の違反も含まれる。ショック。

■ちなみにどうやって調べたかというと、この日誌で「違反」と検索しただけです。交通違反の備忘録にもなる漂流日誌。

■ちなみにgoogleで「不登校、ラーメン」と検索するとこの記事が出てくる。昨年の全道のつどいで、自由学舎クラムボンスタッフの山口さんが自身の不登校体験を語った。それを不登校新聞社の石井編集長がYahoo!ニュースにまとめた。

「期待」と書くと、まるで「理想」や「高い目標」かのように思われてしまいますが、ここで言う「期待」とは「絶対にクリアしなければいけないノルマ」と言うほうが近いかもしれません。山口さんの当時のノルマは「みんなと同じように学校へ行く」ことです。

ノルマが達成できないと「学校さえ行けない自分が悪い」という思いが強くなり「加害者意識」を抱えることになります。山口さんのように、いじめがあっても、腹痛などの身体症状があっても「悪いのは自分」だと考えるからです。

■ここで話されていることは正直なところよくわからない。いや、理屈としてはわかるけれど、そうやってなにかを我慢する発想が浮かばない。そうなのかーと思って読んでいるうち、ふと、サラリーマン時代のことを思い出した。

■前にも書いたが、もう本当に仕事ができない社員で、ほぼ怒られに会社に行っているような状態だった。やらなきゃいけない仕事はあるが、どうやっていいのかわからない。当然、業務は滞る。残業してでも終わらせろと上司は怒る。でも、残業するとダメなのだ。自分の時間が仕事だけに使われた状態が気持ち悪くて、夜、遊びに出てしまう。それで翌日遅刻する。やはり業務は滞る。

■そんなとき岡村靖幸のライブが札幌で開催されると聞いた。いまのように毎年ツアーに来るわけじゃない。今回を逃せば次はいつになるかわからない。しかも奇跡的にチケットが手に入ってしまった。ライブは金曜の夜。もちろん仕事はたまっている。定時に帰ろうとして上司につかまった。

■「仕事は終わったのか」「終わってません」「じゃあ、残って終わらせろ」「いえ、帰ります」「どうして帰るんだ」「好きなミュージシャンのライブがあるので」「遊びの前に仕事だろう」「そうは思いません」「仕事もしないで一人前に遊びにだけは行くのか」「なんと言われても今回ばっかりは無理です」。怒鳴る上司を無視して会社を出た。

■いやー、我がことながら、あらためて見るとひどいよね。こんなたちだったから、「加害者意識」にさいなまされることがなかったんだろうと思います。でも、仕事はしよう俺よ。ちなみにライブは開場が一時間以上遅れて、残業しても間に合ったかもしれないんだけどね。だが、そんなのは結果論さ!