漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

余計なことはしすぎるほどいいよ・その2

■いつの間にかあちこちに足を突っ込んで、いくつか仕事をかけもっているが、失敗したなと思うのは近い業種ばかりを選んでしまったことだ。フリースクールと、中学校の相談員、就労以降支援施設、市民活動の相談員はどれもそこそこ繋がりがある。応用は効くが、忙しさのわりに活動範囲は狭い。

■知り合いのイラストレーターが狩猟免許を取った。イラストレーター&ハンター。そんな人は何人もいないから、環境や生き物に関係した仕事がどんどん舞い込む(多分)。なにかするなら、本業とずっと離れたものがいい。ふり幅が広ければ広いほど、仕事を頼もうかなと思うポイントが増える。フリースクールスタッフと中学校の相談員じゃ、不登校関係しか訊くことないけど、イラストレーター&ハンターが持つ容量はすごいよ。

■gooddoという市民活動応援のサイトに登録している。一日一回、応援したい団体をクリックするとポイントが入り、週に30,000ポイントたまると3,000円がその団体に入る。7月から初めて、30,000ポイントに到達しなかった週はない。一方、漂流教室より知名度もあって応援してくれる人も多そうな団体が苦戦している。なぜだろうと不思議だったが、これも「ふり幅」の問題かなと思う。志を共にする人にいくら応援されてもポイントは伸びないのだ。なぜならそんな人はもともと少ないから。無関係な人に支えてもらってこそ伸びる。仕事と全然関係ないところに出かけて行って、仕事と全然関係ない話をしてた結果だね。いま一緒に仕事してる人だって、飲んでて会った人ばっかりだもの。
http://gooddo.jp/gd/group/hyouryu/?from=fbn0
(↑gooddoのページ。スクロールすると「応援する」というバナーがあるのでクリックしてください。無料です)
■「ふり幅」で考えれば学校も相当すごい。「同級生」「同窓生」というカテゴリーにいったいどれだけの人が収まるか。趣味も職業もなにもかもバラバラ。授業もそうだ。小説を読み英語を書き三角関数を覚え料理をつくり本棚をつくり版画を彫り走って飛んで泳いで滑る。そして、ほとんどの人とその後の生活で会わず、ほとんどのスキルをその後の生活で使わない。余計な人間関係を築き、余計なことを覚える場所を「学校」と呼ぶのじゃないか。そして、その「余計」が生活を広げる。

■今日から5月。少し気温は低めだが天気はいい。メーデー中島公園でピンクの「NO WAR」の人文字をつくったらしい。テレビ放送なかったのかな。子どもの貧困に関するフォーラムもあって、こっちは夕方のニュースに流れていた。ボランティアスタッフの増田くんがなにか話していたようだ。(5/2昼)