漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ドラスレ

1月26日の日誌で高橋くんが紹介していた「DORASURE」というボードゲーム。高橋くんが漂着に忘れていったので勝手に遊ばせてもらっていましたが、なるほどこれは面白い。

■最高プレイ人数は5人。職業が5種類あるので、まず初めにそれぞれ職業を決めます。漂着では毎回ランダムで決めています。ルールブックには職業を選んで決めても良いと書かれていますが、ランダムの方が面白いという声があったのでランダムで。中でもこの(上の画像)「プリンス」という職業が毎回とてもいい仕事をしてくれる。ドラゴンを倒してくれるわけではないのですが、場を盛り上げてくれます。金で物を言わせ自分の命を守るために部下を差し出すタイプのキャラクターですね。
■段々ルールに慣れてくると、徐々に策を練りドラゴン討伐に備えだします。とりあえずプリンスになった人は「レベル上げに勤しんで!」と言われます。遊んでいるようにしか見えないプリンスですが、ドラゴン討伐に一番可能性を秘めている奴なのは確かなのです。

■地図上には5つのクエストが存在し、プレイヤーはサイコロを振ってクエストを攻略するか、冒険して経験値を貰うか、移動するかのアクションが選べます。サイコロを振る数は、それぞれキャラクターごとに違います。一番移動力が高いのは「忍者」という職業でした。ただここで気を付けなければいけないのは、『「6」の目をだすとドラゴンの警戒心ゲージが一つ増える』ということ。
■このドラゴンの警戒心ゲージがMAXまで溜まると、ドラゴンが街に下りてきて必然的に決戦フェイズとなります。なので我々プレイヤーはなるべく6の目を出さないようにしながら、クエストに挑戦し、報酬を貰い、レベル上げをしなければいけません。6の目オンパレードだと、戦いに備える前にドラゴンと戦うことになってしまうので勝てません。レベル1の勇者が魔王と戦うようなものです。
■やっていて一番効率が良かったやり方は、皆でバラバラのクエストに挑み、同じくらいのタイミングで報酬を貰う方法でした。一つのクエストに大勢で立ち向かう方法もありますが、クエストからクエストに移ると移動に時間が掛かるのでなかなか報酬がもらえません。

■このゲームはドラゴンと戦う前に誰か一人でも死んでしまうとその時点でゲーム終了となります。これも協力プレイに力が入る理由の一つでもあります。「一度街に戻って回復してきて!死んじゃうから!」と、仲間と自分を気遣う言葉が出てきます。しかし、もし冒険中に誰かが死んでしまっても、『全員でサイコロを振って誰か一人でも6の目を出せば生き返る』という奇跡を起こすチャンスがもらえます。逆に最後の決戦でドラゴンと戦っている間に誰かが死んでも、ゲームは続行します。生き返らせるチャンスは貰えません。無事ドラゴン討伐に勝利しても、「皆と一緒に生きて帰りたかった・・・」というようなプレイヤーが出ることもありえます。私が1度そうでした。
■そしてこのゲーム、プレイヤーの駒が重力感のある細かいつくりのメタル製ミニチュアだというところが最高にかっこいい。「漂着で遊んだボードゲームの中で一番面白い!」と言っている利用者もいました。これは漂着用にも買わなきゃね。楽しかった。