■中学校の卒業式。昼休みに相談室へ遊びに来ていた生徒たちもみな卒業していった。例によって式はさぼって見送りから参加。
■式の前日に、「なにか書いて」と何人か卒業アルバムを持ってやって来た。もっと具体的に、「なんとかなるって書いて」と言ってきた生徒もいた。「なんとかなる」と「大丈夫」。思い返せば、相談室に来た生徒にこの二語を一年間ずっと繰り返してきたように思う。「なんとかなるっていいよね」とある生徒が話していて、ちょっと嬉しかった。
■子供のまわりには「このままではダメだ」「もっと頑張らないと大変なことになる」式の言葉が満ちている。激励だとわかってはいても、ネガティブな言葉ばかりかけられるのはツラい。といって「そのままの自分でいい」は、そのときを助けてはくれるけど、あまり未来を照らしてくれない。
■「なんとかなる」「大丈夫」と根拠もないのに言ってみる。大人は子供の未来をもっと安請け合いしてやっていいと思う。なにをどうしたって本人の人生なんだもの。先んじていろいろ装備させるより、少し前を照らしてやる方が動きやすいんじゃないのかな。(3/14昼)