黒い「よつばと！」

■与党は大勝というよりは現状維持でしたな。それにしても、うちの国の首相の批判に対しての耐性の無さたるや。テレビの司会者が出す批判でもない政策への問いかけに対しても、ハリネズミみたいに尖っちゃって。ああ、そういう反応をするから政策について語っても意味が無いという雰囲気を周囲に伝えているのか。

■ちなみに今日の通信で計算してみたのだけど、札幌市内での無効票は２７０００票あまりだった。市内の小選挙区で当落差が一万票以内だったところは二つある。皆がちゃんと投票していれば当落が変わったのかも、という数字だ。

■「このマンガがすごい２０１５」オンナ編第一位の「ちーちゃんはちょっと足りない」を買った。

ちーちゃんはちょっと足りない (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ　もっと！)

「黒い『よつばと！』」だった。よつばがそのまま中学生になり学校の中で過ごしたら、こんな感じの出来事が起こるだろう。現実なら教師からも親からも特別支援の対象として目を付けられるような描写である主人公ちーちゃんは、この物語の中ではトリックスターとして自由に振る舞える。ただ、それが「よつばと！」のように開かれた世界に繋がらない。もう一人の主人公であるナツは自分の存在に危機感を覚え沈潜していくし、同級生たちはちーちゃんの事件を機に崩壊しかける人間関係を再び学校の人間関係として取り戻していく。また、貧困・格差の問題が入ってくるのも興味深い。これは比較してじっくり読んでも楽しいぞ。