漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

合同教育研究集会と飲み

■恒例の合同教育研究集会に参加。青少年の発達と教育を考える分科会で、今年は専門学校教員の発表があり注目されていた。いつも発表される小中高での合唱や演劇の実践や指導困難な児童生徒・家庭との交渉のやり方のレポートは、学校内での発達を観察するものだが、このレポートはそのように発達した生徒たちが進学する先でどのような教育を受けるのかがわかるものだった。専門学校の指導はその先の就職に直結しているので、学力をつける必要があるように思うがさにあらず。専門学校(この人の場合は自動車)は学生自身興味を持てる分野のことが多いので、興味を高めて学びに自ら向かうようにすれば、小中高で身に着かなかった学力も着くようになるという話だった。分数の計算は出来なくてもそれを応用する車の駆動力計算ならできる、ように。

■先生達の印象では、専門学校教員は生徒指導よりも教科指導に専心しているものだったようだが、実は生徒指導の合間に教科指導を行っているという話に、今後話が通じる基盤が出来ると思った。参加していた中には後志がらみで顔を何度も合わせた人もいた。二日目の報告を聞けなかったのは残念。

■後、毎年、短大の女子学生がわんさか来るのだけど、初日の途中でさっさと帰ってしまう。レポートがそれで足りなくなる始末だ。短大で教えている講師が単位取得のために出席するように言ってるのだろうが、参加するなら二日間そして議論にも参加しろと指導しろよと思う。

■終了後、珍しくススキノに出て飲み。寒くなってきたのでおでんを食べてから、BARやまざきという店に行ってみた。御年94歳のマスターが出ていて、びっくり。店の中に20代から90代までが集う空間になっていて、実に不思議な感覚だった。こういう感覚を味わえるのは大人ならではだね。今会っている子供たちも、早く大人になるといい。(月曜日)