漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

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■相馬さんてあまり感情の起伏がないですよね、って誰に言われたんだっけ。そんなことないのは、つきあいの長い人はわかってるだろうけど、そう見える人もいるらしい。他人から見た自分は相変わらず面白い。人の好き嫌いがなさそう、と言われたこともありましたね。不思議なものです。

■でも、もしかすると平坦なのかもしれない。激情にかられて動く。この熱い思いを伝えずにはいられない。そんな経験はないもの。ちょっと憧れる。雨の中かけ出してみたりしたいわけですよ。叫んでみたりしたいのです。強い気持ち強い愛。オザケン。(『お座犬』と変換するのはやめてくれないかなあ。ポメラニアンみたいだ)

■正確には、まったくないわけじゃない。後先考えず口にしちゃった、みたいなこともあるにはあるのです。でもしゃべっているうちに、どんどん気持ちが冷めていく。俺の心は保温性にすぐれてない。冷めるといろんなことが気になって、しどろもどろの果てに「もういいや。終わり終わり」と店を閉めてしまう。しょうがない。「1/3の純情な感情」を「1/1000の純情な感情」だと聞き間違ってた人だから。伝わらないんだ。0.1%が限界なんだ。33.3%も伝わったら御の字じゃないか。贅沢言うな。

■そもそも着火性に劣るんですよ。見る前に飛ばない。書も捨てない。感じるけど考える。突然ほんのちょっと誰かに会いたくなるのさ、という言い訳を用意して出かけるのです。それ全然突然じゃない。

■ということはやっぱり感情の起伏に乏しいのかな。そうなのか。もしかしたら人の好き嫌いもないのかもしれない。と、ここまで書いて、念のため元の発言を確認したら、「苦手な人も好きな人もいなそう」だった。好き嫌いがないとはだいぶ違った。起伏に乏しいどころか感情のない人だった。この日誌でなにを書きたかったのかもう思い出せない。ただ悲しい気持ちが心を満たしている。閉店。