■今週から、日中は中学校に詰めている。といってもまだ相談ケースはないので、代わりに授業見学をしている。あんまりみんな気にしないんだね。教室に生徒と先生以外がいるのって今はわりと普通なんだな。
■久しぶりに聞く中学の授業は面白くて、なんだよー俺のときもこれくらい工夫してくれたら外ばっかり見て過ごさなかったのに、と思ったが、もちろんこれは罠がある。ざっと考えて中学生に比べ俺は、
- 基礎学力、知識が高い
- ノートをとったり回答したりする必要がない
- いつでも教室を出ていける
- 評価されない
といった違いがある。要は参加していない。見物だから面白いだけで、今の中学生にはやっぱり大変なんだろう。
■とはいえ、ここにもヒントはある。例えば「評価」。例えば「教わっている内容につりあった知識」。例えば「参加の自由」。その辺をいじれば学ぶ意欲は向上すると言えないか。
■例えば、昔の教科書は面白い。勉強が嫌いだという子も、小学校の教科書を使ったら、案外楽しんで勉強したりする。過去になったものは自分を脅かさないからだ。脅えなければ楽しめる。楽しさは推進力になる。評価や作業や束縛は脅えに繋がりやすい。
■授業を変えるのが難しければ、クラブ活動に組み込めないかな。「小学校の勉強をする時間」。それなら評価しなくても、参加しなくてもなんとかなる。たまに「大学の勉強をする時間」を入れてみたり。そんなことを考えながら授業を見学しています。