■映画を観にいこうと思ってたのだが、腹の調子が思わしくなく断念。映画館を出たり入ったりはできないもんな。
■今年はNPO法人になったり高知や東京へでかけたり、余市の事業も継続したり、何だかバタバタ忙しい年だった。来年はもっと忙しかろう。車が壊れた年でもあった。やれやれ。
■三月の震災と終わりの見えない原発事故。被災と被害に対して何ができるか。何をすべきか。ぐじぐじと考え続ける中で、図らずも漂流教室のあり方が見えてきた。
■今年一番強く感じたのは「悩みは切り分けられない」ということ。様々なケースに特化した「支援」はそこここにある。しかし、どんな悩みも生活に深く根を張っていて、一部だけ取り出そうとしても無理なのだ。唯一それが出来るのは本人で、本人が優先順位をつけるまでを過す場所が、実は足りない。専門は急かすだけの存在になったりする。
■もうひとつは「普通の生活」ということ。「支援」=「スペシャルな対応」ではないのじゃないか。望まれているのはもっとシンプルな、誰かと話すとか笑うとか怒るとか愚痴るとか、そういうことなんじゃないのか。メンタルフレンドについてアンケートを取ったら、全員から「日常の一部」という答が返ってきた。この仕組がうまくいっているのは、知らないうち「生活」を基盤にしたものになっていたからじゃないか。
■ということを、来年は検証してみたい。多分、この先あまりよくなることのない世界で、せめて身の回りの生活くらいはクオリティを上げたい。
■今年一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。