漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

訪問と漂着と

■先月末から行き始めた訪問先、今日で三回目。過ごす時間がこれまでで一番短く感じた。あっという間の一時間だった。特に何をしたということもなく話していただけだし、話しも途切れなかったわけではない。でも、なんとなく通じ合った部分が多い気がする。こういう、感覚的な部分は訪問で大事な部分だと思っている。こう変わったああ変わったではなく、ちょっとだけどこかが違うということの積み重ね。それはどうなるかわからないけれど、お互いがいい感じになっていると思えるのならば、それでよし。

■漂着教室では久しぶりに来た子と話し。小さな頃は、偏った嗜好を丸出しにしていても周囲の大人に受け止めてもらえるのが、思春期あたりからは批判的に受け止められることが多い。「いつまでも子供みたいなこと言って」というやつだ。この場合、周囲の大人のニーズを引き受けて自分のニーズをとりあえず置き去りにできる子とできない子がいる。最終的には課題を解決する主体は本人だという視点に立てば、周囲の大人は自分のニーズを自分のものとして押しつけないでいる態度も必要だと気づいていた方がいい。もちろん、社会性というのはそういうニーズのやりとりから生まれるものではあるのだが。

フリースクール全国フェスティバルに使う旗を急遽作製。なかなか素敵なものができた。全国の旗を繋げて大きなものにするというので、完成したらどんな風になるか楽しみ。