漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

「異常」は見つからない

■そして俺は数学が好きなのだった。答さえ合っていれば過程は好きにしていい、というところがいい。目的達成のためには手段を選ばない性向がある、ということか。

■21歳の女性が、小学生の頃から8年間、母親によって自宅に監禁されていたという事件が札幌であった。行政の対応が問題になっているが、現行でどれだけのことが出来たか。あれ以上の対応は難しかったのじゃないかと思う。もちろん今後に活かすことは出来るわけで、例えば市教委は早速、不登校の児童生徒と必ず顔を合わせるようにと各学校に指示を出した。事件が活かされてない好例だ。こういう画一的なやり方は効果がない。子供それぞれ、家庭それぞれの事情を見ないからだ。顔を合わすのはいい。問題は、それが何のためなのか、ということだ。子供のためにやるのじゃなけりゃ、どうせどんなサインも見逃す。「異常」探しは、自分の都合でものを見ることに等しい。見たくないものはきっと見ない。

■週末は雨ばかり。さっぱり自転車に乗れない。こうしてシーズンが終わるんだろう。明日から11月。