漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

学校以外

■FSネットワークの事務局会議。先日のネイパル森キャンプの総括と、11月にあるフリースクール交流会、来年2月の教育フォーラムについて打ち合わせ。交流会は今年も札幌エルムライオンズクラブの協力を受け、コンサドーレも使う屋内練習場でサッカーを教えてもらう。教育フォーラムは、FSネットが前面に出るのではなく、プロデュースという形になりそうだ。FSネットは今年度、「フリースクールからの提言」を活動のひとつの柱にしている。「提言」ではフリースクールへの公的支援を要求している。ところで、困るのは、金がなくてフリースクールが潰れることなのか。違う(いや、俺自身は困るけども)。子供の成長の場が学校以外認められていない、という点が困るのだ。そして、当たり前のことだが、学校という仕組からはみ出てしまう、または受け入れてもらえない子供は必ずいる。その子たちをどうするか。「子どもの最善の利益」を守るためにはどうすればいいかを、保護者ほか複数の立場から発言してもらうという主旨の会にする予定。これから各方面に協力をお願いする。

■会議後の雑談で、FSネット加盟のフリースクールいくつかがまとまってひとつの建物(廃校など)を借り、自治体に特区申請をして、いろんな子に対応できるフリースクール学校を作れないだろうか、という話が出た。「アウ・クル」隣の星園高校が今年度いっぱいで廃校になる。あそこに市内のフリースクールを全部集めたら面白いだろうな、と俺も考えたことがあった。しかし、いろんな性格の団体がいろんなところにある方がもっと面白い。問題は、団体がまとまってないことではなく、少なすぎることなのだ。市内のあちこち、道内のあちこちにいろんなフリースクールがあり、簡単気軽に通えるというのが実は理想だ。だから、ひとつずつは決して大きな組織にはならない。小さくて、でも潰れない仕組をつくるには行政の協力が要る。固まってしまったら学校だ。学校以外であることが、成長の場の確保にやっぱりなる。