漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

マラカスからから

ミニココナッツマラカス

■今年も北海道共同募金会より義援金を頂きました。ありがとうございます。もうちょっと赤い羽に募金するようにしよう。貰いっ放しはよくない。

■例えば公的助成が200万(福岡の上限)あったとして、実はこれだけでは利用者の負担は減らない。もともとフリースクールの運営は本当に切羽詰ったところでやってるので、助成のあった分利用料を減らしては、金の出所が変わっただけだから台所は苦しいままだ。今までの利用者負担に助成金を上乗せして、ようやく少しマシになる。

■順調な団体経営は利用者の益に繋がるが、少なくない負担、しかも義務教育期間は本来無償であることを考えると、「利用料減」という形で還元したくもある。この辺が難しいところで、貰ったわけでも貰える当てがあるわけでもないのに、この間からずっと考えている。やはり、各家庭におりるバウチャーのような形がいいのだろうか。そうなったらなったで、利用料の大幅改定が必要だな。むー。はっきりしてるのは、医療や福祉と同じ公的な性格を持つものが、100%利用者負担なんて無茶だってことだ。

■でも、どっかに秘策がある気がするんだよなあ。そうやって考えて5年経ってしまったわけだが。


■マラカス欲しい、と「漂着教室」に来てる子が言うので、訪問の途中に楽器屋に寄って買ってきた(上写真)。変わった形をしてるが音は良い。振って初めて分かったが、これは相当難しい楽器だね。きちんとリズムを刻むにはかなり修練がいりそうだ。もうひとつ、相当陽気に見える楽器ということも分かった。窓に映った姿を見たら、とにかく楽しそうなんですよ。そのうち本当に楽しくなってくる。「人は甘いものを食べながら怒ることは出来ない」とは東海林さだおの発見だが、人はマラカスを振りながら怒ることも出来ない、と思う。多分。

■何だか明日もどら焼きを作るらしい。今日は寺沢くんがひょいっとホットケーキを焼いていた。いちいち気張らないで、気軽にやってるところがいい。そういう方が見てる子供もやってみやすいかも。太田さんの折り紙にも通じる。