漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

数字って忘れちゃうんだよ

ヤママユガ

■蛾といえば、「アウ・クル」事務局の宇野さんの撮った蛾の写真が、絵のように美しい。ヤママユガかな(調べてみた。ヤママユガ科のシンジュサンという蛾のようです)。蛾の嫌いな人、ごめん。でもキレイじゃない。ハイパーリアルの作品みたい。


■いま、フリースクールネットワークのガイドブックの改訂作業をしている。札幌にあるフリースクールで、ネットワークに加盟しているのが9団体。その9団体に籍を置く小中学生は、今年7月の時点で128名。札幌の不登校児童生徒はおよそ1500名だから、ざっと8.5%が利用している計算になる。札幌VOや童夢学習センターのように、ネットワークに加盟していない支援団体もあるから、そういうところも含めると10%程度の利用と考えていいだろう。

■もっとも、10%が多いのかと聞かれると困る。残り90%のどれくらいが支援を必要としているか分からないが、間違いなく支援の手は足りてない。その中にはやはり財政的な理由から通えない子がいるはずで、行政のバックアップは出来ないか、という話になる。

■それぞれ形態が違うので一概には言えないが、札幌のフリースクールの場合、年間の利用料は30万円くらいだろう。仮に、札幌の不登校児童生徒1500人の10%、150人に年間30万円の支援をしたとして、合計で4500万円。1500人全員になら4億5000万。札幌市の教育費がおよそ500億(人件費含む)なので、4億5000万は総額のほぼ1%だ。と、こんな簡単な計算でどうにかしようとは思ってないが、備忘録代わりに書いておく。

■ちなみに、札幌の市立校在籍の児童生徒総数はおよそ14万2000人だから、不登校の1500人は全体の約1%にあたる。上の、教育費と支援費の関係に絵があってしまうが、こんな乱暴な計算だから余り意味はない。一応話の種に覚えておくか、という程度。

■分からないのが、市内に4つある相談指導学級の利用者数と予算額。ひとつの目安になると思うのだが。調べて出てこないなら、今度の市教委との懇談のときに聞いてみよう。


■訪問は1件。パソコンと悪戦苦闘。合間に最近始めたというバイトの話を聞いたり。

■お盆で「漂着教室」にも子供は来ず。スタッフばかりが溜まって、うだうだと過ごす。他の部屋も閉めてるところが多く、「アウ・クル」全体が眠ってるみたいに静かだ。こんなときは事務仕事がはかどるもんなんだが、もう少し涼しくならないか。外は随分気温が下がったのに、部屋はいつまでも暑いまま。廊下も暑い。熱が逃げてかない構造だな、この建物は。そのくせ、冬暖かかったという記憶もないが。あー、ビール飲みてえ。