■北海道新聞に札幌市の相談支援パートナーが成果をあげているという記事があった。2016年度は支援を受けた生徒501名のうち84%に登校状況の改善が見られたとのこと。501×0.84≒420。札幌市の不登校児童生徒数はおよそ2,000人なので、全体では21%に改善が見られたということになる。
■文科省の統計で不登校の児童生徒への指導結果を見ると、「指導中の児童生徒」つまりまだ登校しない児童生徒で、「うち継続した登校には至らないものの好ましい変化が見られるようになった児童生徒」が20.6%となっている。相談支援パートナーの担当以外で「改善」した児童生徒もいるだろうから、合計すれば全国平均を超えるだろう。
■記事には西区の中学校で相談支援パートナーをつとめる元教員のコメントが載っている。「教師目線の指導はせず、本人の気持ちに寄り添い、人間関係を築くところから始めています」とのことで、プリントでの学習支援に、雑談しながらの不安や悩みの傾聴、登下校の時間や勉強の進め方は本人のペース次第とどこのフリースクールかと思う。適応指導教室もそうだけど、同じことをして、公的機関がするなら相談支援で民間とは別だというのは納得がいかない。これがありなんだったら、フリースクールにも子供が無料で使えるくらいの予算をつけてくれい。
■話を戻して。相談支援パートナーが成果をあげたのだとしたら、子供のペースを守れる場所をつくれたせいだろう。スーパーマリオのステージをずっとBダッシュで走り抜けなきゃならないのは大変だ。途中に地下や雲の上のボーナスステージがあるおかげで、少し息抜きができる。そういうことでしょ。(11/27夕)