漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

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濡れ桜

■昨夜からの雨で、あちこちの小学校で運動会が中止だとか。もともと5月下旬の札幌は天候が不安定だ。いわゆる「リラ冷え」で、だから運動会は6月上旬開催だったと記憶している。5月にやれば、そりゃ雨も降るよ。

■午前中に訪問1件。高校古文を解きながら、いじめ問題についても語る。いじめの連鎖をなくすための有効な方法は何か考えてるのだそうだ。政府が何か出来ないか、と問う一方、力ずくで抑えることの限界にも気づいている。その調子で考えて、いい案が出たら教えてくれ。

■午後からは、北海道フリースクール等ネットワークの役員会。今年度の活動について討議する。広報の拡充、公的支援を求めての運動、内部研修の充実の3つを柱に、それぞれチーム分けをして進めていく。各スクールの現状を聞くと、代表が代わったり、業務形態に変化が出たり、受け入れる子供の層を広げたり、いろいろ変化が起きている。それぞれひとつの段階を越えたのだろう。また、同時期に変化を迎えているということは、フリースクールを取り巻く現状もひとつの節目を迎えていることを指す。ここからの動きが後の数年を決めるのかもしれない。

■役員会終了後、「あべ弘士の世界展」を観に行く。旭山動物園の絵を描いてるので有名な絵本作家だ。洞窟の壁画を思わせる力強い動物の絵。というより、同じ種類のものだなこれは。ラスコーやアルタミラの壁画が描かれる瞬間に居合わせてるわけか。