漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

何をする、何が出来る

山椒坊主

■昨日の日誌の「別海教育委員会」というのは、今月上旬、「アウ・クル」の視察に来た別海の教育委員会の方々が「漂着教室」にも立ち寄って、「札幌市から家賃の補助が出るんだよな」と呟いてた、ということがあったわけです。唐突に出てきて分からなかった人ばかりに違いない。

■「漂着教室」に戻ってきたら、壁に「『漂着教室』で今できること」が貼りだしてあった。マンガが読める、絵が描ける、ゲーム出来る、ひとりの場所もある、掃除も出来るなどなど。これは感心した。「漂着教室」はいま放課後の部室みたいになっている。何となく寄ってはダベっていく感じ。それはそれで嫌いじゃないし楽しいが、部活をやりたい、という人もきっといるだろう。じゃあ何の部活が出来るのか。「何でも出来るよ」で勝手に動ける子もいるが、最初から示されてる方が助かる子もいる。

■氏家先生主催「こどものこころ研究会」でもそういう発表をした。もっとも俺は「漂着教室」を閉めてからだったので、1時間以上遅れての参加(行ったらまだ山田が喋ってて驚いた。相変わらず話が長い)。レポートを聞いた参加者からも、家から出ることと多人数での対人関係のサポートどちらに焦点を当てるのか、何をするところなのか対外的に分かりづらい(つまり子供にも分かりづらい)、何をするのか「見通し」のあった方が集まりやすい子もいる、などの指摘、アドバイスがあった。カリキュラムのある日を作ろう、という話は前からしていたが、やはり必要らしい。氏家医院のデイケアも見学したい。

■「漂流教室」も漠然と進めるうちいろいろ課題が出てきて、そこから形が出来た、ということもあるので「漂着教室」もそういう感じでいくのだろう。

■写真は庭の山椒の木。すっかり丸坊主にされてしまった。5/29の写真と比べてもらいたい。アゲハの野郎、食い過ぎだ。