漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

変化を感じる

パン!セ

■「漂着教室」の本棚には『よりみちパン!セ』シリーズが7冊ある。開設に合わせて買ってきた。同シリーズは既に20冊出ているが、読んでつまらなそうなのは省いた。いまのところ子供たちに(いや、大人もかな)一番人気はみうらじゅんの『正しい保健体育』。ただ、これは男の子用の本なので、女の子版『正しい保健体育』も誰かに書いて欲しい。松浦理英子あたりはどうか。

■最近、暇を見つけてこのシリーズを読んでいる。先週は重松清『みんなのなやみ』『みんなのなやみ2』を読んだ。子供の悩みに重松清が答える形式。回答そのものはどうでもいい。著者が本当に真剣に考えてる姿勢が伝わってきて好感が持てた。ただ、同じ理由で、子供はこれを面白いと思わないかもしれない。姿勢より答が大事と言うだろう。

■訪問前に札幌市教育相談センターに、事務所移転の挨拶に行く。突然の訪問にもかかわらず、応接室へ通していただいた。ここには不登校だけで年間1500〜1600件の相談が寄せられるそうだ。これはもう学校または行政機関だけで解決できる問題ではない。民間団体とも手を携えてやっていかなくてはならない。こうやって訪ねて来ていただけるのは大変ありがたい、と担当課長。出来る範囲内で情報を紹介していくとのこと。

■昼の訪問先が急遽休みになったので、同じ足で中央児童相談所と道立特殊教育センターにも挨拶に赴く。さらに、精神保健福祉センターへパンフレットを持って行く。ちょうど築島所長がいらっしゃったので近況を交換。精神保健福祉センターでは、区単位での相談員制度を充実させたとのこと。そういう人に「漂流教室」の存在を知ってもらうのはどうすればいいか。そう質問したら、相談員を集めての月例の会議で「漂流教室」の活動を紹介させてもらえることになった。しかも今月末にさっそく。精神保健福祉センターとしても、相談員にこういう社会資源があるということを知らせ、何かあれば連絡、協力できるようにしたいとのこと。詳しいことはこれから打ち合わせ。

■今月末はフリースクールネット主催の教育相談会もある。事務所に戻ってからは主にその作業。詳細は近々お知らせします。