漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

フィンランドの話を聞く

■3月10日の日誌でお知らせにあった、子どもの権利のための国際NGO・DCI(Defence for Children International)札幌セクション主催の「フィンランドの『子どもの権利』はどう保障されているか」と題する講演会に参加。講演したのは、北海道教育大学の庄井良信助教授。

OECD加盟国の子供たちの学習到達度を測ったPISAという調査でフィンランドがトップをとって以来、かの国にはたくさんの視察団が来ているそうだ。もちろん、日本も調査をしている。フィンランドの教育改革は、まず70年代に行われ、次いで90年代に行われた。最初の改革の時にお手本になったのは、日本の教育基本法であったという。学習到達度の高さは、そこにうたわれた公正と平等の精神の実現を目指した結果が実っているということだ。愛国心もきっちり育っていると見え、庄井さんが行く先々で「フィンランドは好きですか」と尋ねられ、好きだと答えると「それはよかった。ずっと好きでいてください」と言われたそうだ。教育基本法の改正をしきりに唱える御仁は、このエピソードをどう思うことだろうか。

フィンランド特別支援教育の現場を撮影したDVDも見ることができた。自分が今やっていること、これから「漂着教室」でやることに役立つだろうことが色々と見えたのが収穫。他にも、かなり自分にとっては考えるネタになることが多く、満足した講演会でした。

■その後訪問。WBCの話やら漫画の話やら。