漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

とりあえず一言づつ

■何から書けばいいのか。昨日、今日と怒濤のイベントdays。詳しくはおいおい触れるとして、とりあえずはそれぞれの感想を。

■まずは昨日行ってきた「特別支援教育サマーセミナー」。百数十人の参加者の殆どは教師。札幌市内の学校からの実践報告がないのが気にかかる。たまたまか、報告すべき活動がないのか。小中高それぞれの実践を聞いて思った。とかく大事なのはヒマとムダ。それなくして支援は成り立たない。

■そして今日。最初は「LD心理的疑似体験プログラム」。朝9時スタートにも関わらず、21人の参加。みなさん、ありがとうございます。今までずっと「LD疑似体験プログラム」と書いていたが、正しくは「心理的」の3文字が入る。中身はまさに心理の疑似体験。できないことをやれといわれ、わからないことをせかされ、イライラしたり悲しくなったり。これが1回きりのイベントだからいいが、毎日毎日だとしたらどれだけ大変だろう。これはみなさん、一度受けてみた方がいいです。特に学校の先生にやってもらいたい。惜しむらくは担当の松井さんが良い人すぎること。雰囲気が柔らかいので、なんとなく許される気になってしまう。もっと先生然とした人の進行だとまた違うだろう。

■昼からは「札幌市子どもの権利条例懇談会」。参加者20人程度。それでも、こんなに集まるなんて、と担当者が感激していた。班に分けての討論など、進行も練られていて面白かったのだが、如何せん「権利意識」の高い人ばかりで、話が通じすぎて面白くない。無茶な言い分だが、「子どもの権利条例」に興味のない人や、反対だという人に来て欲しかった。また、そういう人が参加することで初めて、「子どもの権利条例」を広く知らしめた、と言えるのではないか。今のままでは「なんだか変な人たちが勝手に盛り上がって何か決めた」以上のことにならないと思う。新しいつながりが出来たのは大変良かった。参加の大学生をひとりスタッフに勧誘する。

■最後に「第一回フリースクールネット懇話会」。これまた20人ほどの参加。行政関係者あり、親の会あり、教師あり、相談機関ありとなかなか多彩な顔ぶれ。アイスブレイクのゲームで緊張をほぐした後、3グループに分けてディスカッション。「サポート」と「連携」を軸に話をする。俺が欲しいと思っているつながりは、バイト先など、子供の生活に関わる部分の人脈と、学校へのパイプ。札幌VOの足立さんがその辺に明るく、早速効果が出て嬉しい限り。参加者一同それなりになにかを得たようで、一回目としては概ね満足できる結果であった。自由が丘の亀貝さんなどはまだまだ話し足りなかったようで、そういう人のためにも、二度三度と回を重ねていこう。山田の好司会ぶりも光った。

■締めは山田を自宅まで送り届けてお終い。野球は五行説に基づいたスポーツなのだ、とりあえずホーム〜3塁を朱雀、青龍、玄武、白虎と言い換えろ、という話で盛り上がる。いろんなことがあったのに、最後は結局バカ話になってしまった。まあ、いつものことだ。