漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

地域の話

■訪問二件の内一件お休み。昼夜逆転のリズムを自分でコントロールしながら過ごしている人だったが、珍しいことに崩してしまったという。そんなこともあるな。

■地域の話。漂流教室を始める時に、どこまでを訪問する「地域」とするか話し合ったことがある。結局札幌一円とその郊外ということにしたのだが、それは宣伝を新聞などのメディアを使ってやろうと思っていたからだ。今になって考えると、「地域」というのは人と繋がることのできる範囲によって決まるものであると知らずに思っていたような気がする。町内だとか地縁というのも、結局先に繋がりがあるから実態のあるもののように感じているだけだろう。ぼくは北区の外れに済んでいるが、なぜだか厚別方面の訪問が多い。だから、自分のホームグラウンドのような感覚がなんとなくあちらにもある。実際、人とも繋がっているわけだし。

■「希望は本来有というものでもなく、無というものでもない。これこそ地上の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が多くなると初めて道が出来る」というのは魯迅「故郷」の最後の一節だが、地域というのもこの「道」のように、はじめからあるものではないだろう。あたかも、昔は地域があったかのように語るのもおかしい話で、皆が関係を持っていたからそれを感じていたにすぎないだろう。再生すべきは「地域」ではなく、如何に人が繋がっていくかだ。