漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

役割をどうしよう

■自習室みたいな感じだったら、事務所での勉強もいいんじゃないかと思った。

■雪まじりの冷たい雨が朝から降り続く。風も強い。寒いし暗いし、何にもやる気が起きない。いっそ寒い日ならではのことをしようと、近所の焼き芋屋で焼き芋を買ってきた。初めて行ったが大層おいしかった。寒い日を見つけてまた行こう。

■自分は集団の中で果たすべき役割というものが嫌いなんだと長年思っていたが、勘違いかもしれない、という気が最近してきた。じっくり観察するに、どうやら役割が嫌いなのではなく(もちろんイヤな役割もある)、役割を果たせない自分がイヤなようだ。新しい集団に入ると、かなり早い段階で自分に望まれている役割を把握している。ただ、いきなり完成されたものを目指してしまうため、そこに至らない自分に腹が立つ。そのうち、その役割自体良しとしない気持ちも湧いてきて、それでゴチャゴチャするようだ。ま、要するに分を知らないが故の独り相撲である。

■ということが最近わかってきて、とりあえず出来る範囲内でやっとけばいいや、とたかをくくってからは多少改善された。もっとも、なかなか身についた習性は消えないので、今でもよく独り相撲をしては煩悶しているが、前よりはマシになったろう。

■で、少し余裕が出来たので他の人の観察もしてみると、望まれた役割をほぼ完璧にこなせてしまう器用な人が結構いる。そういう人は、器用な分大変なこともあるだろう。最近、新しい友人が何人か出来たのだが、みんながみんなそういう器用な性質で、大勢で会うと、互いに妙に気を遣いあってる感じを受ける。あれは腹に溜まるだろう。

■そういう人は子供の頃からそうなんだろうか。訪問先にも思い当たる子がいる。役割を固定しないよう訪問では気を遣っているが、そういう子にとっては役割は世の中でやっていくためのツールだったりするので、そう無碍にも出来ない。勉強会でもたまに役割の話が出るが、これといった上手いやり方も見つからなくて、懸案事項のままである。