漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

インフルエンザ流行

■読売新聞にこんな記事が。ネットより。

「働かないアリ、集団の絶滅防ぐ」…北大チーム
2016年02月16日 21時50分

 アリの集団が長期間存続するためには、働かないアリが一定の割合で存在する必要があるとの研究成果を、北海道大の長谷川英祐准教授らのチームが16日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。

 長谷川准教授は、「普段働かないアリがいざという時に働いて、集団の絶滅を防いでいる」と話す。

 これまでの研究で、アリの集団には常に2〜3割、ほとんど働かないアリが存在することがわかっている。働くアリだけを集めても一部が働かなくなり、働かないアリだけを集めると一部が働き始めるが、その理由はナゾだった。

 チームは、様々な働き方のアリの集団をコンピューターで模擬的に作成、どの集団が長く存続するかを調べた。その結果、働き方が均一な集団よりも、バラバラの集団の方が長く存続した。働くアリが疲れて動けなくなった時に、普段は働かないアリが代わりに働き始めるためだ。

 実際に8集団1200匹のアリを観察すると、働くアリが休んだ時、それまで働いていなかったアリが活動し始めることが確認できたという。
2016年02月16日 21時50分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

■これを人間の世の中に当てはめて、働かないことにも意味があり不登校ニートの存在もこうしたものだと考える向きがネットに見られるが、果たしてそうなのかのう。それは、結局のところ「いつか働く・働く場合がある」ということに意味を見いだしているのだけではないか。

■むしろ、蟻さんより進化している人間様としては、働くことが将来的にも全くない状況の個体ですら生存が可能であるシステムを作ってきたことを誇るべきだろう。もっとも、最近はそれが無くなりそうな方向性もあるが。

■エールアライブで職員がインフルエンザに罹った。ボランティアスタッフの増田くんもインフルエンザ。皆さまご自愛を。(水曜日)