漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

一日一悪

■10年以上育てていた植木をゆらが折ってしまった。さらば…。一日一悪の子猫である。でも可愛いから許してしまっている。

不登校は個人における重層的社会問題の表れの一形態であると考えているので、当事者支援・親支援という名の個人矯正がいつも持て囃されるのは、本邦の社会問題への関心の無さと同期しているのだろうなと思う。不登校は社会の問題ではなく「人材」という名の資材を生み出す工場たる家庭の問題、或いは「人材」そのものの出来不出来の問題と見る人が多いので、なにやら工業製品の歩留まり率を上げるようなことばかりが不登校対応として持ち上げられるのだ。「親支援をすれば8割解消」なんてのが売りになるわけ。(火曜日)

クラファンで公営塾

■どう捉えていいか悩む事案。
actnow.jp

都市部と比べて、学習塾の数など圧倒的に不利な環境にあり、猿払村の中では学校以外での教育や学習機会には恵まれていないのが現状です。これらを解決すべく、ICTを活用した個別指導が可能な塾を開講することで学習機会をつくり、「学びの場」を提供していく事業を展開しようと計画しています

足寄町など、自治体が塾を開く例はこれまでもあった。広い北海道では通うより自宅で学習できた方がいいだろう。自治体の運営なら営利に走ったり途中で撤退するリスクも減る。これからの公教育のひとつの形なのかなと思う反面、どうも引っかかる。

全国学力・学習状況調査の結果を根拠としているのだが、「学力」とはそれだけなんだろうか。学校で学ぶのは読み書きそろばんだけなのか。あくまで基礎学力の向上で、学校は学校で別の役割があるということなのかもしれないけれど。

■またはクラウドファンディングという手法。猿払村は全国でも指折りの裕福な村で、海産物や酪農といった強みもある。いわば「売り出しやすい」自治体だが、そうじゃないところはどうするのか。セルフブランディングとプレゼンが幅を利かせ、結果、自治体ごとに教育に差が出るのは「公教育」として問題ないのか。

■ちなみにクラファンのサイトに載せているチャートは平成31年度の調査結果だが、今年度の結果を見ると科目によっては北海道の平均も全国平均も上回り、大幅に上がっている。あえて低いチャートを載せたということなのかしら。寄付をあつめるにはその方が都合いいだろうけど、どうなのかねえ。

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■漂着教室に数年ぶりに遊びに来た子。いつのまにか中学生になっていて、大きくなったねと親戚のおじさんのように驚く。

広める価値があるのは

■俺は不登校新聞社の「遅刻・早退・ばっくれOK」という仕事スタイルが好きで応援してもいるので、この記事はちょいとばかり不満だった。

dot.asahi.com

■まあ、いくら「遅刻・早退・ばっくれOK」といったところであくまで内部ルールだ。編集長ともなればそうもいくまい。むしろ、外部との折衝を通じて「どうもうまくいかない自分」を発見したのかもしれない。

■そんなとき、闇雲に自分を責めたり無闇にがんばるのではなく、自分の性質を知る。理解できれば余裕が生まれるし工夫もできる。なるほど、それはそれでいい。でも、それだけじゃもの足りない。

■困難さには個人と環境と両方の要因がある。ならば環境調整でも状況は変えられる。それが「遅刻・早退・ばっくれOK」だと思っていたのだが、違うのか。最後の症例一覧は削って不登校新聞の社内ルールを紹介してほしかった。偏見への目配りがあったり、細かく気を遣ったのがわかる記事だっただけになおさら思う。個人の努力や変化をプッシュする話は世の中にあふれてるんだからさ。

■もっとも、俺だって「遅刻・早退・ばっくれOK」と宣言できるかといえば怪しい。だからこそ広めていく価値があるんじゃないかな。

正月から逆コース

■本日より漂着教室稼働。床が冷えてたまらん。暖かいスリッパでも買っておかねば。床の一部にやたらと滑るところがあって転ぶかもしれないので、滑り止めが効いたスリッパを買おう。

コロナウイルスがまた流行りだしてきている。日に日に感染者数が増していて、このままだとまた宴会は心の中かオンラインでやることになりそうだな。あ、漂着教室をどうするかも考えておかねば。今回のは感染力が強いみたいだから、医療機関にかかる負担が大きそう。そして、ピークになるのが三月から四月になりそうで進学や就職に伴う移動もあるから、感染拡大or流行期間が伸びそう。

■ところで、不登校調査研究協力者会議、一月だとばかり思っていたら年末にやってましたよ。いやあ、知らせてくれるものがあればいいのに。もう毎日文科省のサイトをチェックしないとならんね。資料を読んだけど、家庭教育に力を入れるという話に今回の会議は力点を置きそう。民間団体でそれをやっているところが資料を出しているけれど、家庭に学校復帰させる圧力が高まりそうだね。文科省は学校復帰だけではなく社会的自立を目指すと言ってるのに、その団体では「継続登校のサポートをしていくことで子どもの社会的な自立を目指す」とうたっていて、まったく逆コースだなあ。(木曜日)
不登校に関する調査研究協力者会議(第3回)配付資料:文部科学省

あけました

◼️皆さんこんにちはボラスタの山川です。あけましておめでとうございます。

◼️1月の2日と3日はずっとバイト三昧でした。3日は山田さんの家で日本酒の飲み比べがあって少し顔を出してきました。日本酒すごい飲みたかった…。そしてバイトに行こうと思い近くのバス停で待っていたけど、まあバスが来なさすぎて仕方がなかったので北24条駅まで歩きました。10分の遅刻ですみましたね。バスあんまり好きじゃない

◼️今年はバイトの時間数を増やしてお金を貯めようと思います。まずはコトダマンへの課金を減らそうと思います。では今年もよろしくお願いします。

日本酒美味しいね

■正月3日。走り出そうかと思ったけれども、足が痛んでいるので止め。カロリーコントロールをしていく。

■午後、知り合いと日本酒飲み比べの会をしようと連絡。ボラスタの山川くんも来たがバイト前で飲めず。早くに飲み始めたが、睡眠時間が少ない日だったので途中でうたた寝もしてしまった。これにて正月は終わり。明日からは訪問送迎再開。あらよっと。(火曜日)

もうしばらく

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■「二〇二二」と並べるとトラになる。今年もweb限定の年賀状です。

■一歳になりたてのちびっこが錦鯉の漫才を見て笑っていた。すごいな錦鯉。言葉を解さない子にも受けてるよ。

■昨年の12月24日に事務所を閉めたときは正月まで一週間もあるんだと思ったけど、あっという間に時間は過ぎて、今週の水曜から事務所を開けるのだった。でも、もうしばらく仕事のことは考えずに過ごそう。