漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

仕事のやりかた

■ソウアライブ仕事で、久しぶりに調理に入った。いつもは自分ひとりのために料理を作っていてそれはテキパキ動けるけど、大人数の料理をすると途端にまごつく。

■何がといって、計算が入ってくる。いつもは気にしなくて良い数学の苦手さが全面に出てくる。人数分の材料と、仕上がり時間と盛り付けの量と…掛け算と割り算を何度もすることになる。出来ないわけじゃないけど、ミスが起きる確率が上がるのだ。今回はご飯を炊く時に仕上がりと生米の量を間違えてしまった。一人分ならカップ一つを土鍋で炊くってだけでいいのにな。

■一人じゃなく何人かで作るのにはコミュニケーションが必要になる。高野豆腐に切れ目を入れるという作業があったのだが、自分は切れ目を反対側まで貫通させないようにしていた。しかし、同じ作業をしていた人は貫通させるのだという。ここでどっちがいいかを話していても埒が明かないし、一旦切れ目を貫通させたものがある以上戻せないから、貫通させることにした。これ、こだわりの強い人なら衝突が起こるよな、と思った。

■さまざまな発達障害があるが、それが生活の中でどんな具合に現れるかは現場で共に作業をしてリアルタイムに感得する必要があるのだろう。果たして、この国に今その余裕を持てる仕事がどれくらいあるか。(日曜日)