漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

結局は心かよ

■エイプリルフールです。コロナがもうおさまってきてますよ~みたいな大きなウソでお腹いっぱい。

■年度ぎりぎりのところで文科省がこんなものを出してきた。
www.mext.go.jp

■2月に行われた調査研究協力者会議
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/180/kaisai/1422183_00008.htm
を取りまとめたものであるが、日誌にはそのまとめを書いてなかった。通信1059日目
漂流通信 - Google ドライブ
には相馬の報告が載っているので是非読んでほしい。そうそう、漂流通信はGoogledriveで読めますよ。

■調査研究協力者会議も今回の方針も、永岡文部科学大臣が1月に発表した不登校対策の三つの柱がベースになっている。
永岡桂子文部科学大臣記者会見録(令和5年1月31日):文部科学省

三つですね、柱がございますが、全ての不登校の児童生徒が支援を受けられるように、不登校の特例校の設置促進など体制の整備をいたします。そして二つ目、一人一台端末の活用等によりましてデータに基づきます不登校の兆候の早期発見、そして早期支援をすること、そして三つ目が全ての児童生徒が安心して学べる学校づくりによります予防的な不登校対策の推進

  • 特例校設置→学びの場の確保・端末利用での早期発見、早期支援→「チーム学校」での支援
  • 予防的不登校対策→学校風土の見える化

という言い換えになっているわけだが、それぞれに担当する企業や団体の影がうっすら見えているのがいやらしい。まあ、ベネッセ、カタリバ、学校風土の調査をしていると会議で話していた研究所あたりと特例校に手を出す学校法人や企業がちょこちょこ潤うのだろう。結局学校そして不登校児童生徒に直接接する教師の何がどう変わるのか、子ども家庭庁じゃないけど「子どもまんなか」な感じで児童生徒支援を考えているように一見みえるけど、実は子供のことも現場のことも見ていないのではないか。そして、これをもてはやすフリースクール関係者の呑気なことよ。まあ、もううちは休み推しになるので、まったく別路線で行かせてもらいますけどね。つまり、おこぼれにあずかれるような線は無いというこっちゃ(泣)。

■あ、後このタイトルCOCOLOってやーね。結局不登校は子供の心の問題なんだという認識が透けて見える。

■夜、ホームレス夜回りして打ち上げ。ひさしぶりにへべれけになった人を見た。手を握られて「死んでほしくないんです」と言われた。そんなにやばそうに見えましたか。