漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

本屋が無くなる

■札幌駅の弘栄堂書店が、アピアパセオも閉店するという。そして、オーロラタウン紀伊國屋書店も。思い出のある場所が無くなっていくのは寂しい。

パセオの弘栄堂は、911同時多発テロ事件の日に高校の同級生とばったり出くわして話をしたことを覚えている。漂流教室を始める前にバイトをしていた帰りだった。あんな事件が起こっているとは知らず、偶然久しぶりに会った相手と近況報告などして少し楽しい気持ちで帰宅したのだった。

オーロラタウン紀伊國屋書店は、昔家族で月一回本を買いに行くという家庭内行事が楽しみだったのを思い出す。好きな本を選んで買ってもらえるのだ。芥川とか漱石とかの子供向けアンソロジーとか筒井康隆とかを買ってもらった記憶がある。その後、中学生になってからは友達と自転車でテレビ塔横の紀伊國屋書店に行ったものだ。まだ札幌駅の高架が出来る前で、陸橋を渡るのが大変だったけど楽しかったな。

■新幹線駅の工事で高架下の店は無くなり、この後はエスタも無くなる。土曜日といえばいつもホームレスの夜回りに行っているが、あの辺りにいる人達はどこへ行くのだろうか。(水曜日)