■北海道生活教育研究会の冬の研究集会に出て、おもしろい言葉を聞いた。「抵抗のある世界」。
■たとえば「ストレス」という。「負荷」とも「摩擦」ともいう。世の中はなかなか自分の思うとおりにはいかない。イヤなことや邪魔なこともたくさんある。文明はそれらを少なくする方向に進んでいるが、ゼロにはならない。むしろ、適度な邪魔がどうしても必要ということもある。
■それで「抵抗」。調べたらこの日誌に書いたことはなかったが、俺は、人間は抵抗だと思っている。確か2013年に苫小牧で講演したときにそう話した。人は人の邪魔をするためにいる。大勢いれば、それだけ物ごとの流れは悪くなる。近すぎても流れない。ときにうんざりするけれど、思ったようには進まないものをどうするかが人生の醍醐味なんだろう。
■そこまで考えていたのに、どうして環境全体まで視野を広げなかったかな。この世界の「手触り」とは抵抗なんですよ。ひょっとして訪問も、一種の「抵抗」を与えに行っているのかもしれない。ほっといても週に一回他人が来てしまう。でも、ひっかかりがあるから面白いんだよな。(1/7午後)