漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

ゴマすり

■『赤毛のアン』は確かにそうだ。ハイジもそうかな。

■あいかわらず映画を観ている。昨日は植木等の「日本一のゴマすり男」を観た。「ニッポン無責任時代」の後継作品だがパワー不足は否めない。心の機微を読みとる異常なまでの能力と調子のよさが「ゴマをする」ことだけに使われる。それは才能のムダづかいじゃないのかなあ。もっとも挿入歌では「ゴマをするにも命がけ」と歌ってるから、そう簡単なものでもないのかもしれない。


日本一のゴマすり男
■確かに、なんでもかんでもほめりゃいいってもんでもない。いくら世辞を並べても見当違いじゃ届かない。相手の自尊心をピンポイントでくすぐる、ある種の「技」と言ってもいい。おもねるでもなく、へりくだるわけでもなく、飄々と歯の浮くような言葉をはいて平気でいる。裏表なく生きる方が姿勢としてはかえって楽だったりするのかも。「対話」とか「向き合う」とか「寄り添う」とか、そんなことばっかりじゃなくて、「持ち上げる」があったっていいよな。そんなことを考えるのは俺がフリーランスだからなのか。どうなの、みんな。ゴマすってんの。