漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

前半はダイアナ視点

■人が日誌を書こうとした瞬間に、このパソコンは強烈に重くなる。おっかなびっくりに書いております。

■命がけではないが、女の子の成長を描いた作品と言えば「赤毛のアン」くらいしか思い浮かばない。それこそ友人とあっさり別れてしまうという点を考えると、この作品一択。アニメ版では、アンが子どもから大人になるのがはっきりとわかる話がある。

■「物語クラブのゆくえ」という話がそれで、この話以降、アンの心の友であるダイアナの出番が極端に減る。それまではアンの傍らにはだいたいダイアナがいて一緒に遊ぶシーンが盛りだくさんだったのが、これ以降一緒に遊ぶシーンは片手で数えるくらいしかない。そして「赤毛のアン」の次作「アンの青春」では出番自体がほぼなく、ダイアナが結婚してからはたしか全く出番がなかった気がする。

■この話の前から、ダイアナには大人になる兆しが少し見えていて、アンはダイアナが自分と違う進路を進む事に驚いて自分と一緒にクィーン学院に行こうと説得するのだが、ダイアナはこれを強く拒絶する。それまでダイアナがアンの願いを拒絶することはなかった。だがダイアナはもうアンと常に一緒に居ることに疑問を感じ始めていた。そして「物語クラブのゆくえ」でそれが完全に表面化した。

■「運命共同体」としてのダイアナは「物語クラブの行方」で寿命を迎えたのだろう。その次に出てきたのが「一個人にして友人」としてのダイアナだった。アンの中では「以前の様に物語や空想で遊んでいられる時代は終わっていた」らしい。もはや大人になったアンにとってダイアナといつでも一緒にいる必要がなくなったのだろう。そしてダイアナも同じだったのだろう。ある意味でお互いに縛られない自由を得たのかもしれない。

スタンド・バイ・ミーといえばベン・E・キングの曲も好きだが、一番好きなのはビートルズ版。リズムがいい。でも今日貼りつけるのは「フローレンスアンドザマシーン」というイギリスのロックバンドのスタンド・バイ・ミー。こちらはなんとも穏やかな感じがいいのよね。

Florence + The Machine - Stand By Me