■訪問先が一件増えた。20代の青年だが、以前、漂着教室に来たことがあるという。いつなのか尋ねると「8年前」との返事。それはびっくり。事務所に戻って記録を見れば確かに相談名簿に名前があった。そのときは親に連れられて行った。今回は自分で電話をかけたと本人。どんな8年だったのか。これからの訪問で聞かせてもらえるかな。
■最終目標を訊かれ「自分たちの団体がなくなること」と答えるNPOがある。気持ちはわかる。社会課題の解決に取り組むのがNPOの本義だから、解決すべき課題が消えれば自分たちの存在意義も消える。それはとても美しいし、自分でも同じ発言をしたことがあるけれど、一方でずっと続けていることが大事なのじゃないかと思ったりもする。じゃなきゃ8年後の連絡を受け取れない。いや、違うか。社会課題が解決していれば、そもそも連絡がこないのか。
■と、例によって堂々めぐりですが、まだしばらくは続けるかな。とはいえ、継続自体が目的になってしまってはいけないのだが。