■この間の訪問先で、百人一首をやりました。人生初の百人一首!百人一首って上の句を覚えておくと凄く有利になるカルタの事でしょー?という程度の知識しかない私。果たしてできるのか。
■訪問先の子も前の晩にちょこっと札を触っただでけ、百人一首は初めてやるそう。なので、「細かいルールは取り敢えず置いといて」、二人で読み札を読んだ後、その札を一緒に探す協力ゲームになりました。ずっと同じ場所で探していると同じ範囲にしか目がいかないので、たまにお互いの場所を交換したりして。なんたって百枚全部床に広げてやっていたので、相手の手元にある札なんかは遠すぎてなんて書いてあるのか読めない。
■そして取り札は歴史的仮名遣いで書いてあるので、それ自体に慣れていないとちときつい。訪問先の子も、「カルタは得意なはずなんだけど全然見つからない・・・」と言っていました。やっぱり普通のカルタとはひと味もふた味も違う百人一首。恐るべし。
■でも覚えたら楽しそう。なんとなく聞いたことのある歌もあったし、なんとなく良いなと思う歌もありました。
「嘆けとて 月やは物を 思はする かこち顔なる わが涙かな」
は、西行法師が読んだ歌です。歌意は、「月が私を悲しませようとでもしているのか、いやそんなはずはないのだが、そうとでも思いたくなるほど、月にかこつけるようにして涙が流れてしまうのだ。」
■訪問先で百人一首をやっている時に、「涙」という言葉が印象的でなんとなく覚えていた歌ですが、改めて詠んでみると良い歌。こんな風に気に入った歌から覚えていったら、案外簡単に暗記できちゃうかもね。