■最近は就活で忙しかった。ようやく内定がもらえそうなところまで来た。早く終わらせてしまいたい。卒業研究もあるし。そんななかで訪問は息抜きというか、ボーっとできる場所になっている。訪問では失敗したらどうしようとか、うまくやらなくちゃとか、そういうことを考えなくていいから。そういう場所はあまりない。
■これは送迎中のボランティアスタッフの話(日誌に書くことは了解もらってます)。そう思ってくれるならうれしい。利用者はもちろん、ボランティアスタッフにも得るものがある。そういう関係を目指している。
■興味深いのは、おそらく訪問をはじめたばかりのころはこのスタッフも「失敗しちゃいけない」とか「うまくやらなくちゃ」と思っていたはずなのだ。それが、無目的な関係を続けるうち、こだわりがほぐれていく。そして、互いに一週間のなかの息抜きの時間となる。このプロセスは漂流教室独特のものだと感じる。
■もうひとつ面白かったのは、卒業年次になり大学の講義が減ってさみしいという話。講義内容より、抗議の合間にもれる教授の脱線話やマメ知識みたいなもの、それらを聞けなくなるのが残念だと。これは教育の本質をあらわしていると思う。勉強するだけなら本や動画でいいのだ。対面で教える、教わることの意味は、教わる内容ではなくその周辺の雑多な部分にこそあるんだろう。(7/18昼)