漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

覚えない仕組み

■今日は相談支援パートナーで入っている中学校の歓迎会がある。スタッフミーティングを済ませて二次会から出るつもりで店の名前を聞いたら、速攻で忘れた。なんだかソシュールみたいなモジュールみたいな名前だった、と考えて、ハッと思いあたった。これ、俺が他人の顔を覚えられない仕組みと同じだよ。

■以前、K-ABCという認知処理を見る検査を受けたことがある。そのなかに、ある人物の写真を見て、大勢のなかから同じ人を探すという検査があった。案の定まったくできなくて、顔を覚えなきゃいけないのについ、「この人の名前は多分キャサリン」とか「昨日、家族とケンカをした」とか勝手なストーリーをつくっていたせいだと振り返って気づいた。それと同じで、店の名前を聞いたとき、それを覚えるんじゃなく、似た言葉を考えてるから忘れるのだ。多分。

■目の前のことに集中してないってことだよな、これ。いや、わかってはいたけどね。通知箋にもいつも「落ち着きがない」「早合点して失敗する」って書かれてたしね。いまさら集中を目指すよりわかんなくなったときの対処法を考えた方がいいよ。ということで、あらためて店も確認したし問題なし。LINEめちゃ便利。

■一方、なんでもすぐ確認できる状況は段取りや計画を立てる機会を減らす。便利だけど、計画性のない人が増えるのはそれはそれで困るよなと、自分を棚上げして思うのでした。即決で進めることとそれなりに時間をかけて調整することと、両方できるといいんだけど。それとも役割分担でいけるのかな。