漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

訪問を終えて

■ボランティアスタッフの坂岡です。9月で最後の訪問が終わりました。自分にとってこの訪問がどういうものであったかは前回だいたい書かせてもらったので、今回はそれに少し付け加えるような形で、訪問が終わった感想などをかきたいと思います。

■最後の訪問はいつもどおりでした。変わったことと言えば、「結局いつもどおりに過ごしてしまった」と苦笑しあったことと、「数年間会ってきたけど、この時間はどうたったか」という感想を最後にちょっとだけ、お互い話し合ったことくらいか。自分としては、すごくさっぱりしたお別れだったなあ、と思っています。

■前回、「このボランティアは<意義>を感じづらい。でも、<意義がない=やることがない>を越えた先に、<ただ一緒にいる>というあり方が成立する」とかきました。でも最後にもらった感想は、全く逆で、「有意義な時間だった」というものだったのです。なぜでしょう?気を遣ってくれたのかもしれない。けど、正直な感想という気もする。僕も、この時間は<意義があった>と思っていますから。

■人為的に意義を打ち立てようとする感じでなく、自然に一緒にいる感じになった。そうすると、ふり返ってみたとき、「よくわかんないけど、あれは何か意味のある時間だった気がするな」としみじみ思えるようになるのかもしれません。でも、それは結果的にそうなるんでしょうかね。