漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

相馬くんがいません

■小学生の夏休みは毎年林間学校へ行っていた。札幌市の主催で、市内の山間部にある小学校に泊まる。山に登ったり滝つぼに飛び込んだり五右衛門風呂に入ったり楽しかった。最後はみんなで色紙に寄せ書きを書く。俺への寄せ書きはいつもこんな感じだった。

  • いつもいなくなってみんなで探したよ
  • また相馬くんがいない!
  • いったいどこに行ってたの?
  • 相馬くんを探してばかりの毎日でした
  • 勝手にどこか行くな!

■俺は別にいなくなってない。ちゃんと存在している。みんなとちょっと違う場所にいただけだ。予定と予定のあいだの空き時間に少し散策してただけです。次の予定には間に合うように戻ってくるし。でも、高校の修学旅行で東大寺に置いていかれたときは驚いた。裏庭を探って戻ってきたら誰もいないんだもの。知らない奈良の街を歩いて無事ホテルには着いたけど。

■昨日、知人の結婚式がありまして、それに寝坊して遅刻した。式場が札幌のとなり町で、送迎バスの中で「相馬がいない」と騒ぎになっていたそうです。申し訳ない。結局、式場までは自分の車で行きまして、二次会は札幌だったので事務所に車を置いて、少し時間があったからひと眠りしたら再び寝過ごした。「また相馬さんがいない」と新郎が呟いてたという話を聞いて、林間学校のことを思い出したわけです。でも小学生のころより悪化してるかも。時間に間に合ってないもんね。「寝坊した。間に合わないからもう少し寝よう」というツイートが、なぜかボランティアスタッフにお気に入り登録されていた。