漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

高校の友人

一粒庵

■こんばんは。ボランティアスタッフの関井です。

■冬なのか春なのか…よくわからない季節ですが、ひさしぶりにラーメンを食べてきて、心地よくねむく幸せです。今日は札幌駅の一粒庵に行きました。ここの「元気がでる味噌ラーメン」というのが玉子と行者にんにく(?)のふしぎな組み合わせで、ほわっとした味が美味しいです。写真はただの醤油ラーメンです。

■さて、実は今日は教育格差の話をしようと思ったんですが、良い心地でねむくなってきたので小難しいのはやめて、わたしの友人の話をします。

■わたしは高校生のとき、少しだけ教室に足を運ぶことができない時期があったのですが、そんなときぬるっと救いの手を差し伸べてくれた少年がおります。彼は現在東京の大学に在籍しており、いまちょうど、@インドネシアです。遠く東南アジアの地で、インドネシアの子供たちに最高の教育を届けるお手伝いをしています。

■わたしたち大学生の多くは、毎日ぬるりと学校に通い、単位を拾い集めるのに必死です。講義は程よく眠り、程よく試験で点を取る。そんな当たり前の光景があります。しかし世の中というのはふしぎなもので、不平等なもので、こんな大学生が溢れる学校がある一方で、「勉強をしたい」「学校に行きたい」という願いが、夢が、叶わない子どもがいるのです。わたしたちが大量の赤本を解き、大手予備校に通ってやっと入ったような大学に、経済格差から広がる貧困で明日の食事もままならないかもしれない子どもが、同じように「行きたい」と願っているのです。

■彼はいま、そんな子どもたちのために、最高の教育を映像授業で届けようとしています。なんにも関係ないだろう日本人が、はるばるインドネシアの地で、胃腸を壊しながらも奮闘しとります。彼は、私とおなじ、19歳です。同じ年月を同じような環境下で生きた少年が、だれかの未来を変えようとしていると思うと、じわりと感じるものがあります。

■わたしは最初このプロジェクトを聞いたとき正直、海外の前に日本をどうにかしろよ、と思いました。というかむしろじぶんの近くをどうにかしろよ、というか身の周りにももっとたくさんの貧困は転がっているんだろ、と感じたし、まぁ普段大学生のこの手の海外活動はあまり興味が湧きません。他人の人生を肩書きにするな、と思ってしまうので、心から全力で応援できるわけでもありません。

■が、まぁ最近勉学のほうも暇だったので、教育というのを考える息抜きに、ぬるりとこの手の話もいいかなと。綴ってみました。じぶんの置かれている世界との距離が遠すぎて、なんともなんとも、と思ってしまうわけですが、わりとこんなやつもいるんだなというかんじでひまだったら眺めてみてください。
https://moon-shot.org/projects/3

クラウドファンディングという手法で支援を募っていたりもするのですが、まぁ今回はどちらかというと、こういうことしてる人もいるんだなと眺めてほしい所存です。

■はてさて、わたしはじぶんのことでわりかし精一杯なので、こういう同級生を見るとどうしたものかこの余裕は、と思ってしまいますな。いやー、とりあえず授業でよ。せきーでした。