漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

しゃかいさんか

■一般公開のスタッフ研修「しゃかいさんか」は、40名程度の参加者がいて中々の賑わい。ひきこもり名人勝山実氏といっぱんじん連合代表宮原直孝氏の対談を、漂流教室のおともだち藤井くんが司会するという企画に、予想外に多くの人が来ていた。100円でコーヒー飲み放題にしてもらったのも、ありがたかった。

内容については、ツイートをまとめたので、ライブ感覚で見たい方はこちらを。
3/8ひきこもり名人×いっぱんじん連合「しゃかいさんか」まとめ

参加していた方の感想ブログは、今のところ一つ
石狩かめの会ブログ「もう一つ、二つ、三つの生き方」

■名人・代表の話を聞いて感じたのは、何かをスタートさせる時に「やるぞ」という強い意志は必要ないのだということ。名人は、誰かに頼まれたらやるという言葉でそれを語り、代表は自分が面白いと思ったことをやるという言葉でそれを語っていた。強い「やる気」ではない、軽みの世界だ。それは多分多数派の生き方ではない。

■多くの人は、やる気を出して頑張って何かをしていくことができる。辛い時に、辛さを押して頑張って成し遂げる人もいる。自分と同じようにやってごらん、頑張ればできると自分と周囲の多数派を見て言う人もいる。できないのは頑張りが足りないからだ、と言う人もいる。そういう生き方は素敵に輝く時間を過ごせるし、それで人生を全うするように努力することに何の異議も無い。でも、いつかある日、自分の頑張りに限界があることに気づき、ストップをかけざるを得なくなったら、こういう対談をしている人がいることを思い出してほしい。そんな対談だった。

■終了後、打ち上げには行けず、残した仕事をしてから宮原さんとラーメンを食べ、喫茶サンローゼで「ダベローゼ」を二人で開催。今回の対談が出来た前提でもある、インターネットについての話など。面白かったよ。酒を飲まずに、帰宅は午前様よ。(10日)