漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

フレンチ・フィルム・ノワール

ジャコラン2012

■今年も訪問先でジャック・オ・ランタンをつくる。いつの間にかすっかり慣れて、30分ほどで完成。来年は透かし彫りに挑戦してみるか。

■訪問と送迎の合間を縫って映画を観に行く。「預言者」。フランスの映画だ。刑務所に入った主人公が、所内の争いにもまれながら次第に力をつけていく。青年が大人になるまでを描いた、紛れもない「成長」の物語だ。アウトローへの成長ではあるけれど。アイデンティティを掴む物語でもあるな。

■2時間半の長編だが全く退屈することがなかった(ときどき意味不明の手法があったけれども)。また役者の顔がいいんだな。フレンチ・フィルム・ノワールはそこが本当に魅力。

■映画では刑務所と犯罪を舞台にしたけれど、主人公の成長は普通の人にそのまま重なる。読み書きを教わるシーン。経済学を学ぶシーン。教育は大事なのだ。教育が逆境を覆す力になることをこの映画は示している。というのはちょっと仕事にひきつけすぎかな。