漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

オンザ眉毛から20年

■寒くなったら漂着教室の利用者がちょっと減った。やっぱり外に出るのが億劫なのかな。

■訪問はそういうわけにもいかない。今日は2件。一件目の家では、一緒にDVDを観る、という新しい展開があった。ハリーポッターって初めて観た。でも映画を観るのに1時間の訪問じゃ、途中で時間切れになってしまう。秘密の部屋はどこにあるんだよう。来週続きを観れるのか。

■テーブルの上に『ぼくらの七日間戦争』が置いてあって、むかし映画にもなったんだよ、宮沢りえがかわいくてね、小室の曲がしょぼくてね、という話をした。廃工場に放置されてた戦車が小説には出てこない。ニ件目の訪問先の子は兵器に詳しいので、戦車の話を振ってみたら、あれは61式戦車の模型で元は映画「戦国自衛隊」の撮影のために作られたのを使いまわしたのだ、とやたらに詳しい解説をくれた。中学生なのになあ。好きなものへの情熱ってすごいよな。

■先日、合格基準に達しながら、髪型や服装を咎められ不合格になった受験生のニュースが流れ、校長の判断を巡って是々非々あった。服装指導ってつくづく無駄なんだなと思う。『ぼくらの七日間戦争』から20年経つんだぜ。そこから何も進んでないんだから、そもそも効果ないんだよ。そんなものにかかずりあう生徒も教師もいい面の皮だ。可哀想だから解放してやれ。