漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

皆既月食

皆既月食が見られるというので、「漂着教室」に来てた子らと豊平川の川原まで出かけていった。"皆既"だから月はすっかり隠れてるわけで、夜空に黒いものを探す「闇夜のカラス」のようなことになるかと危惧していたが、南東の空の低いところに赤い大きな球体が見えた。そうか。皆既月食ってこんな風に見えるんだ。

■帰り道、欠けてた月が次第に元に戻っていく。皆既月食って一ヶ月の月の満ち欠けを早送りで体験できるものでもあるんだな。(正確には満ち欠けとは別の現象だけれども)

北海道新聞に「中一ギャップ」を防ごうと試行錯誤する市教委の記事が載っていた。小学6年から中学1年に上がる段階で不登校が3倍以上に増える。これが「中一ギャップ」で、初めて聞いたのは2、3年前だろうか。何でそうなるんだろう、と思い、それにしても変な言葉だな、と思ったので覚えている。

■市教委の説明では「友人関係が変わり、教科担任制の下で学ぶなど環境の変化が主な要因」ということだが、何かが抜けてる気がする。それは何だろうと初めて聞いたときから考えている。友人関係が変わるのも教科担任制も今に始まったことじゃない。後押しする世の中の風潮があるのじゃないかと思うのだが、見えそうで見えなくてもどかしい。月食のように待ってりゃそのうち見えるようになるだろうか。