漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

つもり当事者

カポーティの『冷血』が見つからない。暇を見て本屋、古本屋を回ってるのだが出会えない。今日の訪問先が、その子の家ではなく図書館で待ち合わせなので、ついでに借りようとしたらそこにもなかった。図書館にある分全部が貸出中で、先約が既に7人いる。他の図書館の蔵書も検索したが、ほとんどどこも貸出中で、借りるには札幌の端まで行かなきゃいけないと分かった。取り寄せるか、本屋を探すか。しかし、何でこんなにないのかな。

■去年の今頃、福祉と教育の違いについて(ちょっとだけ)考えた。高齢だ、障害があると、福祉は誰が当事者かはっきりしている。教育はそうじゃない。なまじ、みな一度受けてるだけに、当事者のつもりで発言できる。誰もが教育に一家言を持つのはそういう理由だ、とこれは俺が考えたのではなく、鴻上尚史が最近のエッセイに書いていたこと。なるほど。

■教育は、それにかこつけて自分の考えを述べやすいのだ。だから、こういうことを言う政治家に教育を語って欲しくない。こんな程度の思考力しかない人間がうっかり当事者のつもりになったら、子供には全然益にならないことを言うだろうから。

自民党の中川政調会長20日静岡県浜松市で講演し、北朝鮮の核実験問題に関連し、「あの国のあの指導者(金正日(キムジョンイル)総書記)は、ごちそうを食べ過ぎて糖尿病だから、(日本攻撃を)考えるかもしれない。『おいしいものが食べられなくなった。日本からウニやマグロが入らなくなった。頭に来た。やってしまおう』と思いかねない人だ」と発言した。そのうえで、「そういうことが起こらないようにするために、制裁もいいけども、(核保有の)議論をすべきだと確信している」と改めて主張した。
(10/20 読売新聞)

自民党二階俊博国対委員長は10日夜、那覇市で講演し、教育基本法改正案について「国会の会期もある。いつまでも慎重審議で(野党に)引きずられていたら、政治の生産性が上がらない」と述べ、与党単独での採決も辞さない考えを示した。また、二階氏は、野党がタウンミーティングでの「やらせ質問」などの真相解明が先決としていることに対し「教育基本法を60年ぶりに改定しようとしている。それに比べたらやらせがあったなんてつまらないことだ」と語った。
(11/10 時事通信

しかし、タウンミーティングの「やらせ」もなー。謝礼まであったらしいじゃん。教育委員会との懇談会で金もらえたことなんてないぞ。

■山田は合同教研と道民フォーラムと、宿題2つも抱えて大変そうだ。頑張りたまえ。かくいう俺も、忘れた振りでいくつか書きかけなのだが。