漂流日誌

札幌のNPO「訪問と居場所 漂流教室」のブログです。活動内容や教育関連の情報、スタッフの日常などを書いています。2002年より毎日更新

やる気なんて出ない出ない

■強弱無視の第一主義と聞いて俺が思い出すのは「やる気」ですな。訪問先の子らもよく「やる気出ない〜」なんぞと言ってますが、じゃあ、「やる気」のあった瞬間て今まで生きてきた中で、一体どれくらいあったのか。そんで、そのときは何がどれくらいはかどったのか。やる気はあったけど上手くいかなかった、とか、やる気はなかったけど案外進んだ、とかいろいろあるはずなのに、そういうことが全部抜けてるんだよね。そんで「やる気」が出ないから出来ない、という思考"だけ"になってる。

■「やる気」なんて、しょせんひとつの要素でしかない。なのに、それが全てのような考え違いは気に入らない。そういう「やる気」偏重は、どうして「やる気」が出ないんだろう、なんて余計な悩みも生む。みんなそうそう「やる気」で動いてなんかいないよ。「諦め」とか「やけくそ」で動くことだって結構ある。「動機」や「モチベーション」と言われるものと「やる気」は別物と思う。人生、「やる気」なんぞないときの方が普通、なくて当たり前、くらいに考えておけばいい。ま、そう言いながら俺も「やる気出ね〜」とよくサボっているのだが。

■♪やる気なんて出ない出ない/やる気なんて出ない出ない/やる気なんて出ない出ない出ないよ出ない出ない/やる気なんて出ない出ない/やる気なんて出ない出ない/出ないじゃ済まされないんだけど/なぜ/なぜ出ないの〜/魂の抜け殻だぜ〜(「無気力讃歌」びっくりしたな、もう)

■訪問は4件。1月も今日で終わりなのでした。市内のあちこちで大規模な排雪が行われている。道が広くなって、少しは走りやすくなるだろうか。

■書き忘れ。選抜甲子園の出場チームが決まったとのニュース。今大会の入場行進曲は「青春アミーゴ」とのことだが、あの歌って「地元じゃ負け知らずの俺たちだったけど、憧れの地にやってきたら負けちゃった」って歌じゃないの。あまり甲子園にはふさわしくないような気がするんだけど。もっとも、「無気力讃歌」よりゃいいが。